三浦寿紀さん
ここでは弥栄村の風土を生かし
自然をうまく活用しながら農業を行う
三浦寿紀(みうらひさのり)さんについて
紹介します!!


 三浦さんは浜田市弥栄の地で昔ながらの農法を行い、自然をフルに活用して有機の栽培を行っておられます。三浦さんが有機農業を始めたきっかけは、22年に松を枯らす虫を駆除するために行われた農薬の空中散布に疑問を抱いたことでした。翌年から三浦さんは「農薬を使わないようにしよう、命を大切にしよう」という思いを胸に有機農業を開始しました。栽培については、生産を主にするのではなく、多くの品目をできるだけ自然を活かした方法で行われているそうです。三浦さんは自然を活用するということでビオトープでの栽培を実施されています。



有機農業への考え方

 今の日本の有機農業への政策は理にかなっていないと三浦さんはおっしゃる。理由として政府が多額の支援する農作業団体は、有機栽培の規格に当てはまっているのだが、農業経営を優先する傾向にあり、真に環境に配慮していると言い難い。例えばハウス栽培であれば、一年中野菜を生産するために温度調節をし、燃料を必要とします。また、同じ品目をたくさん植えることで、生物多様性が守られていません。
 一方で、三浦さんをはじめとする、兼業農家で自給自足をメインとした小規模農家は、JAS認定を取るのにお金がかかることから申請はせず、政府からの援助はないが、大規模農家に比べると環境により配慮されている。それは、露地栽培で旬の野菜を提供することや少量多品目栽培で生物多様性を確保していること。野菜をとれる地域で販売しているために地産地消も実現をしている。


ビオトープとは?
 ビオトープの『ビオ』とは、ドイツ語で生き物(Bio)を意味し、『トープ』とは場所(Top)を意味します。つまり生き物がありのままに生息活動する場所という意味の合成されたドイツ語です。(英語ではBiotopeと表記されます。)

 ここでは、人工的に造られた自然に近い畑や水辺べのことを指しています。ツルウメモドキを栽培しているほかに、おたまじゃくしなどが生息しているので、エコツーリズムの際には子供達が遊んでいるそうです。
 また、収穫された野菜は、やはり有機農法なので普通の野菜より形にばらつきがあるそうですが、きれいに出来上がったものはそのまま出荷を行い、それ以外はアイスやシャーベット、乾物などに加工して販売を行っておられるそうです。



エコツーリズム
 また、三浦さんは、地元の廃校を利用して収穫体験活動を行っておられます。有機野菜をただ食べるだけでなく、その生産過程を知ってもらい、いわゆる「食育」ではなく「食農」として、少人数での体験活動を行っておられるそうです。
また、弥栄町の豊かな自然だからこその様々な鳥類の観察、川や山での遊びを体験してもらっています。



昆虫プロジェクト
 昆虫が住む広葉樹を初めに、きのこ栽培や有機野菜の栽培などの環境的に無駄なく負荷がない再資源化によってできる循環型生産のサイクルです。
 まず、昆虫の森という場所に林業家が広葉樹を植え、その広葉樹が成長し大きくなった木をきのこ農家さんが4~5年かけてきのこのほだ木にします。その後、ほだ木はカブトムシやクワガタムシの住みかとなり産卵場所になります。そして昆虫の住んでいた土はやがて堆肥になり、その土で有機農家さんによって有機野菜を栽培されます。有機野菜の栽培によって水質が浄化されたことにより、新たにくぬぎやえのきなどの針葉樹造林への利用展開が行われます。


★食品コーナー★

  三浦さんは里創りグループ「みずすまし」の代表で、そのみずすましで生産されているものを紹介していただきました。主にはドライトマト、ポケットパン、シャーベットやジェラート、柚子こしょうなどがあります。これらはすべて浜田産の材料で作られています。三浦さんは一次加工(例えば素材をペースト状にする)までの段階で、そのあとは浜田市内のほかの業者に作業を引き継いでもらって商品を製造します。

 まずドライトマトは、食塩を使っていないというところがポイントです。有機・露地栽培で生産された完熟トマトを使用しています。次にポケットパンは、米粉を使ったもっちりパンに浜田産の旬の惣菜をつめこんだパンです。季節によって旬の味が楽しめます。続いてシャーベットとジェラートについてですが、なんと25種類もの野菜や果物のフレーバーがあります。そして、乳化剤・着色料・香料が不使用なので小さい子どもも安心して食べられます。最後に柚子こしょうは、3種類あり、黄、赤、緑それぞれの味が楽しめます。柚子の3色の段階に合わせて使う唐辛子も3色使い分けています。

 これらのようなみずすましの商品は、浜田駅の市民サロンで販売されています。ぜひ興味がありましたら、足を運んで手に取ってみてください!