灰吹法

 では灰吹法について見ていきましょう
 灰吹法とは簡潔に言うと金銀を含んだ鉛から金銀のみを抽出する方法のことです。石見銀山で生産された銀は高品質で、東アジア交易において最も信用が高いものでした。その銀を抽出するにあたってこの灰吹法が用いられました。
では次に灰吹法の手順を見ていこうと思います。

灰吹法の手順

①掘ったばかりの石を砕く

②炉の中に鉛を入れて高温でドロドロに溶かす

③銀と鉛の塊を灰の上で熱する

①石を砕く

掘ったばかりの石には銀を含む部分と、素石(そせき)と呼ばれる部分があるため、素石を取り除き銀の含まれる部分だけにする作業を行う必要があります。

 

 



 





それでは工程を見ていきましょう

工程

1.まず、かなめ石の上に銀鉱石を置いてつるはしを使いそれを砕き素石の部分を取り除きます。

2.砕いた鉱石をえぶに入れ、水を張った半切桶の中で洗います。

3.素石のほうをゆり盆に入れゆすり、残った銀成分を抽出します。

 

②溶かす

①の工程を終えた、銀を含む石を高温で熱した炉の中に、と共に入れてドロドロに溶かします。

①の工程を終えたばかりの石には、まだ銀や様々な金属を含んでいます。そこで鉛を加えることにより鉛と銀の塊、その他の物質というように分けることができます。

なぜ??:
鉛には銀とくっつきやすい性質(親和性)があります。ここでは、その性質を利用して鉛と銀の塊、そのほかの物質という風に銀をとりだします。

③灰の上で熱する

②の工程でできた鉛と銀の塊を灰の上で熱します。すると灰は鉛に吸収され銀のみが残ります。

 

つまり、まとめると

不純物を除去→鉛と銀を熱する→灰の上で鉛と銀の塊を熱する

これが俗に言う灰吹法です。

詳しくは以下の図をご覧ください







甲斐黄金村・湯の奥金山博物館より