高島市にUターンされた方のお話
 私たちは、6月に3泊4日で滋賀県高島市に合宿に行きました。合宿では5つの班に分かれて農業体験など様々な活動をしました。高島市は見渡す限り田んぼというような景色があるとは聞いていたけど、実際に生で見てとても驚きました。島根県とは違って広大な田んぼが広がっていました。今回5か所で農業体験などをさせて頂いた中で2か所ピックアップして掲載したいと思います。
 まず1か所目はグリーン藤栄さんのところです。
グリーン藤栄さんのところでは有機農法・減農薬で米作りをしておられました。島根県でも有機農法で米作りをしておられる農家もあると思いますが、専業農家で有機農法を活用しているところは少ないと思います。そんな中、グリーン藤栄さんのところは専業農家で時間と手間のかかる有機農法を活用しておられて、そこからより良く、安心安全でおいしいお米を作りたいという熱意が伝わってきました。初日に、使わなかった苗を育苗箱から取り除く作業の時に育苗箱が普段使っている平らなものと違い、小さな穴がたくさんあることに気づきました。なぜかと思い聞いてみたら、1つ1つの穴に種を植えることによって強い苗を作ることが出来ると言っておられました。また、田植えをする際にも苗の根を切らずに植えることが出来るので普通の苗に比べて、病気や虫に強いとも言っておられました。この話を聞いたときに育苗の仕方から工夫しておられてとてもすごいと思いました。育苗の仕方など1つ1つの工程で様々な工夫や手間をかけることによって有機農法が成り立っているのだと改めて感じました。また、グリーン藤栄さんのところでは「生き物と共生する田んぼ作り」もしておられました。水路に魚道を作り生き物が自由に行き来できるように工夫しておられ、とても驚きました。
 2か所目は
古材職人の伊藤さんのところです。伊藤さんのところでは木を磨く作業を行いました。木は磨けば磨くほど美しくなりとても楽しい作業でハマってしまいました。磨いて油を塗ると、木目が浮かび上がってきてとても美しく味がありました。また、古材を磨くことで昔の人が一生懸命木を平らにするために削った跡も見えてきて、昔の人の苦労の跡にとても温かみを感じました。一見もう価値がなく捨ててしまいそうになる古材でも磨けばとても美しく生まれ変わるので古材の素晴らしさを身をもって実感しました。伊藤さんが古材は主に外国の方に人気があると言っておられてとても驚きました。外国ではお化け屋敷のような家の方が、それだけ古い家ということで付加価値がついて人気だということも聞き、日本と外国の価値観の違いを感じました。また、イギリスではヨシブキ屋根の古民家に住むことが金持ちのステイタスだということも聞き驚きました。外国人は日本人が気づいていない日本古来の良さに気付いていると思いとても複雑な気持ちになりました。今回木を磨く作業をしていて古材は磨けば光る宝だと感じました。 
 私は、今回の合宿を終えてUIターンするうえで一番大切なのは「居心地の良さ」だと感じました。なぜなら、どんなに生活しやすい環境であっても、自分が必
要とされてないというような孤独感を感じたら楽しく生活出来ないからです。高島市ではUIターン者を歓迎してい
て、プライバシーがないと言っても過言ではないほど地域住民のつながりが強かったように感じました。このことから、UIターン者をよそ者扱いせずに仲間として受け入れるということが大切だと学びました。つまり、UIターン者に居心地が良いと感じてもらうためには、UIターン者を歓迎する地域の雰囲気が大切だと思いました。島根県でも高島市を見習ってUIターン者を歓迎する雰囲気を作り、過疎を食い止める必要があると感じました。