2011年12月17日 読売新聞

学生の目線で銀山ガイド本…島根県立大 

5年かけ調査・資料収集


     出版したガイドブックを手にする井上教授(中央)と学生たち(島根県立大で)

 島根県立大の学生らが5年間にわたって世界遺産・石見銀山遺跡を調べて制作した「大学生がつくる銀山街道ガイドブック」が完成し、15日、浜田市の同大で完成報告会が開かれた。学生たちは「苦労が少しでも地域貢献につながってほしい」と話した。
 制作に関わったのは、銀山が世界遺産に登録された2007年度以降、総合政策学部の井上厚史教授のゼミを受講した計58人。採掘した銀を瀬戸内海側へ運んだ銀山街道を生かした地域活性化策をテーマに、資料を集め、聞き取り調査など続けた。
 ガイドブックでは、銀山街道沿いにある市や町と銀山との関わりを紹介。歴史や文化財の説明のほか、銀山のカリスマガイドや地元のおいしいパン屋やブリキ店などの情報も盛り込んだ。
 報告会では、出版作業の中心となった3年生16人が苦労話などを披露。井上教授は「学生の目線で面白いものを見つけてもらい、地域のことも知ってほしいと始めた。完成度は高く、よく頑張ってくれた」と話していた。
 A4判カラー、106ページ。2000部発行。1冊1200円で県内の主要書店で販売されている。(田中誠也)
 

2011年度の活動

 

<大田市班>

私は大田市のページを担当し、記事の確認・修正作業や大森町の街並みにあるお店の調査を行いました。他にもある団体を取材し、連絡を取っていたのですが、途中から連絡が取れなくなり、結局記事を載せることができなかったことはとても残念でした。この経験から、自分を受け入れていただくには相手の状況を考え、相手の立場になって考えることが重要だということが学べました。また、活動を通して計画を立てる重要性、仲間と協力する楽しさを学べました。改めて井上先生、ご協力いただいた方々、ゼミの仲間に感謝したいと思います。(ヒラシ)

私は、大田班としてガイドブックを作成しました。昨年度から大田班として活動していたため、2年間大田班を調べたことになります。銀山街道の中でも大田市は重要なポイントであり、特に大森町は重要であり魅力ある町です。この町の魅力をガイドブックの中で表現するために、歴史的資料を集めることはもちろん、大森町の街並みにあるお店をガイドブックで紹介しようとしました。その結果、ゼミ仲間と奔走することになるのですが、今思えばこの時が、一番楽しかったです。アポなしでお店に取材するという非常識な行動にもお店の方々は拒むことなく応じてくれました。しかし、下調べが足りずお店が定休日であったり、取材漏れがあったりと情けないこともありました。このような計画性のない私に先生は容赦なく激を飛ばしてくるので、ひたすらに奔走しました。その結果、自分の目指したようなガイドブックにすることができました。この他にも私は、昨年に続き滋賀合宿や浜田市子どもボランティアに参加したり、東日本大震災に島根県災害ボランティア隊として2回ほど参加したりしました。今年度は活動的でありました。これからも活動的でありたいものです。(コッツー)
 

<美郷町班>

今年度は、ゼミ活動の祭りへの参加やキャラバンなどに部活動が重なってしまい途中参加や、参加できないことがあり、先生やゼミ生のみんなに迷惑をかけてしまいました。
昨年度に比べ、今年度は銀山街道の調査へ行くことが少なく、情報を十分に集めることができませんでした。もっと、積極的に動き情報を集めたかったです。後輩のみなさんにも、あまり情報提供することもできず、申し訳ないです。後輩のみなさんは、取材などで嫌な思いをすることがあるかもしれませんが、負けずにガツガツ行動して、チャレンジ精神を忘れずにゼミ活動を行なって欲しいです。これからも、私に出来ることがあれば力になっていきたいです。ゼミはとてもやることが多かったですがとてもいい経験になりました。(ハルキ)


 私の今年度のゼミ活動の反省としては、ゼミ活動に殆ど参加できなかったことです。今年度は部活動が非常に忙しく、休日に行われる合宿やキャラバンに参加できなかったことです。確かに部活は忙しかったのですが、学生の本分は勉強であり、学ぶことの多いゼミ活動にすべて参加できなかったことは誠に遺憾でありました。
 私たちの活動の多くは今年度で後輩に引き継がれます。大変なことが多いと思いますが最後までやり通せば必ず自分の力になります。頑張って下さい。
(マッチャン)
 

<飯南町班>

私の今年度の反省としては、第5回銀山街道わくわくサミットを行うことが出来なかった点です。私は今年開催予定であった島根県飯南町での班長として担当しました。当初は良い流れで話し合いが進められていたのですが、最終的に開催は出来ない。ということになりました。今回の活動を経て、もっと事前での確認を重点的に行うべきであったと考えました。今年度の私たちが行っていたゼミでの活動は、2回生の後輩たちに受け継がれま
す。この度、開催が出来ずに後輩たちに受け継ぎになるので、投げやりという形になりますが、後輩たちが今年度サミットを行う際には、徹底した準備のもとに活動を行い、私たちが今回行うことの出来なかったサミットの成功につなげて欲しい。と思います。(シューゴ)


今年度はガイドブックの作成がメインとなり、ガイドブックの報告会、石巻での震災ボランティアや滋賀県でのゼミ合宿など、とても忙しかった1年となりました。私が特に大変だったと思う作業は、ガイドブックの誤字脱字を探す作業でした。
 この作業が始まったのは秋学期がスタートしたころでしたが、始めは各々の担当する地域の誤字脱字だけを見ていました。その後、担当外の地域のページを見てみると、誤字脱字や修正すべき点がたくさん見つかり、私が担当した地域のページからも出てきました。そして、すべての誤字脱字を洗い出すことができたのは、出版予定の直前でした。
 秋学期から始めた作業なのにも関わらず、この作業に多くの時間を費やしてしまいました。私の反省は、もっと集中して前段階から探し出すべきだと思いました。就職活動などが重なり、忙しい時期となりますが、全てのことをやろうとするのはすごくスタミナを使うと思います。一つずつコツコツやる気持ちが大切だとおもいます。
 2回生と交流する機会が少なくて残念でした。3回生になるともっと苦労すると思いますが、「一つ一つコツコツと」という気持ちを持って、焦らず頑張ってほしいです。(ポニョ)

 

<三次市班>

・三次図書館の膨大な資料の整理をしておけばよかった。
→夏休みに簡単にまとめておけばガイドブックの充実度も少しは上がったかもしれないので…
 調べることに悩んだら、資料整理したら新たな発見があるかもしれません。
・キーパーソンを探すのに苦労した。
→なかなか連絡がつかなかったりして、スケジューリングが大変でした。(少々遠隔地な所もあり…)
 お店に連絡を取る時には、営業時間中の準備中(午後2時とか)を狙うといいかもしれません^^
 根気よく連絡することが大切だと実感しました。(ユーカ)

 

<世羅町班>

2010年度には体調不良によりキャラバンに参加できずに悔しい思いをしました。出版したガイドブックの画像はほとんどキャラバンの内容で自分が写っていない疎外感はなかなか大きかったです...なので2011年度は自分の姿が本に載っていない分、記事の内容で存在感を出したいと思い取材等をしてきました。最終的には納得のいく内容になり、世羅町の方々にも喜んで頂けたようでガイドブックの追加注文もして頂きました。自分のやってきたことが認められ、頑張ってきて良かったと心から思えました。各地域で取材してまとめ、その結果を認めてもらうことはとても充実感を得られます。ぼくらの活動を引き継ぐ後輩たちにも各地域団体と協力をしながら楽しみながら頑張ってもらいたいです。(タツヤ)
 

<尾道市班>

わたしは、井上厚史ゼミの一員で本当によかったと思います。1年生のころから井上厚史ゼミに所属していますが、みんな個性が強く、いろんなタイプの人がいるゼミだなあとつくづく思います。でも、このゼミにはそれぞれの個性を生かせるようなポジションがちゃんとあると思います。一生懸命活動すれば自分の成長にもつながるような活動もたくさんあります。新たな自分を発見することができるのが井上厚史ゼミです。これまでの井上厚史ゼミの先輩方も、わたしたちも、自分と向き合って、地域の方々と向き合って、非常に有意義な時間を過ごせたと思います。
 このゼミではほかのゼミでは出来ないような、わくわくする活動がたくさんあります。大変だと思いますが、がんばってこそやりがいと自信につながるゼミです。わたしもゼミで学んだことを生かして、これからの自分につなげていきたいです!(ササラ)


私は1年次からこのゼミでお世話になっていますが、今年度の活動は総じて本当に大変でした。ゼミ活動においてのテーマである「中山間地域の活性化」の観点から銀山街道の調査を行い、その内容を本として出版するにあたり苦労の連続でした。私は銀山街道の要所である「尾道」の調査を2年次より継続的に行っていましたが、本の出版ともなりますと現地への取材回数も必然的に多くなり、尾道という地理的な要素などにより移動には苦労しました。また、尾道の銀山街道に対する関心の低さなどもあり取材活動は困難を極めましたが、無事に本の出版に至ることができました。これもたくさんの方々にご協力いただいた賜物だと感じています。
この活動の他にも、滋賀県への農業研修や東日本大震災ボランティアなどさまざまなことに取り組んできました。農業研修においては若手農家の方々の貴重なお話を聞き、「農業」というものの魅力を改めて感じることができました。それは、自分が携わって初めて分かるものだと思います。
東日本大震災ボランティアは、このゼミに所属していたからこそ、携わることができたのだと思います。五感で現地を感じ、この災害の凄まじさを実感させられ、継続的な支援こそが何よりも大切だということが分かりました。遠い島根の地においても、自分には何ができるのかということを考え、実行していきたいです。内定の取れたあかつきには、もう一度現地でボランティアに携わりたいです。
(ケンジ)
 

<府中市班>

2011年の活動は何と言っても銀山街道ガイドブック作成がメインイベントでした。改訂ということで今まで以上のものを作り上げなければならないというプレッシャーがありましたが、本として出版しても恥ずかしくないように最高のものを作り上げたいという意気込みを持って取り組みました。
 私の担当は府中市で、一番大変だったことは距離的に現地調査へ行くことが困
難ということでした。府中市は学校から片道2時間ということでなかなか調査に行く時間が取れず、調べ忘れは一大事でした。そうした実情を踏まえながら、私たちの班は特に事前準備に力を入れました。必ず得たい情報を予めピックアップするのはもちろん、改訂前の文章を読みながら、「こんな情報があればいいな」というものを考えながら調査に出かけるなど1回1回の調査を大切にしました。
 正直今でも、協力して下さった方々とのエピソードなどもっと私たちの感想や経験談を加えればより“大学生がつくる”というコンセプトに近づくことができたなと思っています。今後、このガイドブックがよりよい形となっていくことを期待しています!!
 最後に、お忙しい中私たち学生の相手をしてくださった地域団体の方々に改めて感謝の意を述べるとともに、同じ府中班でいつも車を出してくれた武田さんといつも気を使ってくれた高田さんに本当に感謝しています。最高の思い出づくりができました!ありがとうございました。(ユウカ)

私は以前は大田市担当でしたが、今回は府中市に担当が変わったため「ど、どうしよう…」という状態が2カ月続きました。とりあえず、資料集を読んでどのような地域で何がポイントかということをノートにまとめてみんなの足をひっぱたないように努力しました。メンバーは高田、橋本、武田の3人です。高田と橋本は以前から府中市担当で関係者の方との連絡などは2人に任せていて、私は車を持っていたので、そっちのほうで役立てたともいます。
一番おもしろかったことは、上下町に行ったことです。街並みを適当にぶらぶら歩き、上下歴史文化資料館へ向かいました。事前にお話しを聞かせてもらうためにアポをとっていました。資料館の守本さんという優し女の方が資料を見せてくださったり、街を案内してくださいました。守本さんは地元の方で「以前は?があった」とか、「今は?になってる」など、上下町の今と昔を知ることができました。そして、地元の方と守本さんが地元トークをされていたり、森本さんがいてくれたことで、地元の方ともじっくり話せたり、地元の方からも上下町について教えてもらいました。上下町の特徴や上下町の方々の温かさにふれることができたのでとても良かったです。とらえず、「現場に行く」「人とふれあう」ことが大事だと思いました。(チナ)


私は、府中市の担当でした。本にするにあたり記述確認や、写真をいいものに取り直すなどをやり直しました。
ちゃんと撮っていたつもりでも、大学に帰って見てみると、使えるものが意外と少なかったので、もっと違う角度で、何枚も撮るなどすればよかったと反省しました。また、出典などの確認が大変だったので、早めにやるべきだったと感じました。
この一年間の活動を通し、多くの人に支えられていることを改めて感じました。取材でお世話になった地域の方々や、基礎を作り上げた先輩方、先生や、ゼミの仲間など大勢の人の力で活動出来ました。ありがとうございました。
(ユーコ)
 

<井原市・笠岡市班>

私は今年からの参加で、誰かに引っ張ってもらわないと行動に移せなかったということが一番の反省だと思います。やることのほとんどが初めてで、何をしたらいいのか、何をしたらいけないのかが分かりませんでした。
  他のみんなはきちんと仕事をこなしていて、取り残されているような気がしましたが、今自分にできることをやろうと考えて、今年のゼミの活動に取り組んできました。まず、どんなに小さなことでも、気付いた事は言ってみる。そして言われたことはきちんとするということでした。分からないこと、手伝えることを積極的に聞き、自分の仕事を見出しました。そして、今年から入ったという特色を活かして、客観的に文章の校正を行ったりしました。自分の書いた文章でないからこそ、誤字脱字、読み辛い漢字を見つけやすくできました。
  今年の活動を通して、信頼関係は大切だと思いました。頼ったり、頼られたり、自分の気付いたことを聞いてもらうためにも、信頼関係は大切だと思いました。私自身関係作りは苦手で、時間がかかったり、一歩足なかったりと反省点は多々ありますが、仲間意識だけは強く持ち、自分もゼミの一員何だという事を忘れずに頑張ってきました。
  大変なこともありましたが、これほどまでの充実感と達成感を味わえるのはこのゼミだけだなと思いました。(ヨーシュン)

銀山街道のガイドブックの作成にあたり苦労したこと大きく2つありました。
1つ目は掲載記事の資料の洗い出しです。多くの資料を参考・引用していたため、どの文献がどこに使われているのか照らし合わせるのには苦労しました。間違った情報を本にすることはできないので細心の注意を払うようにしました。資料を見つけ出せなかったり、誤字脱字を新たに見つけたりと活字とのにらめっこはうんざりでした…
2つ目は全体で作業することが少なくなり、みんなとの情報の共有がきちんとできなかったことです。地域ごとの各班の活動はありました。しかし、打ち込み作業が進むにつれて個人のすることがだんだんとなくなってきて、全体で協力して活動する機会が減ってしまいました。それによって特定の人間だけに大きな負荷がかかってしまうことになり、進行状態がわからない事態になってしまうこともたびたびありました。改めて全体で共有することの大切さを感じました。
先輩方の研究の起承転結のうち私たちは「結」を担当することとなりました。長年の研究の成果をガイドブックという「カタチ」にできたのは厚史先生をはじめ先輩方、地域の方々など多くの協力があったからこそです。
後輩のみなさんは先輩のプレッシャーがあると思いますが、今以上の研究の成果を残せるようにゼミ生が一丸となり頑張ってください。仲良くしないと出る意見を出ないので。最後に領収証はちゃんと管理しましょう。あとで悲惨なことになります…(タクシー)